恵明山正教院 覚成寺

開運の菩薩

北辰妙見大菩薩の由来

徳川家康公の御守本尊北辰妙見大菩薩

当寺安置の日本唯一の徳川家康公御守本尊北辰妙見大菩薩とは、今より三百五十年程前、家康公臨終の砌(みぎり)、側近である最高顧問の天海大僧正・本多正純・春日の局を招き、余亡き後は三代将軍は孫の竹千代を家光と定めること。そして吾が遺骨は久能山に葬(ほうむ)り、分骨を日光山に東照権現として祭る様に遺言されたのであります。

そこで天海大僧正思うに、大阪冬の陣および夏の陣の戦後間もないこの時、豊臣方の残党諸国に潜伏し、機会あらば、徳川の天下を覆(くつがえ)さんと欲するおそれあることを察知するとともに、身の危険を考え、乞食僧に身を窶(やつ)して日光本街道を避け、裏街道(江戸・川越・妻沼を経て当寺門前の道)を進み来られ、やがて、当寺門前にさしかかり、近くにあった石を座所として一時の休息をとられました。それが寺宝の「天海大僧正御座石」です。そして、日も暮れかかった為、一夜の泊まりを当寺に願い出たのであります。

時に当寺住職思うに、人挌・風格・風来、唯の乞食僧にあらずと識(し)り、山海の珍味をもって接待申し上げし処、天海大僧正いたく感激せられ身の素性を打開けられ、遺骨と共に奉持(ほうじ)せる家康公御守本尊を寺宝にと下賜(かし)されました。

これが当寺に安置されている「日本唯一の北辰妙見大菩薩」の由来であります。このような由来をもつ北辰妙見大菩薩とは、北斗七星を御身体として祭り暗蕗行く旅人の星明かりとなる菩薩さまです。

願わくは、当寺を訪れた皆様に家康公の御守本尊妙見大菩薩とのご縁が生じ、「家門繁栄、子孫長久、災障消除、諸縁吉祥」ならんことを心より御祈念申し上げたい思います。

群馬県みどり市大間々町上神梅152
恵明山正教院 覚成寺
TEL:0277-73-0444